足立美術館は有名な絵よりも日本一という庭園を見てみたいという動機から行ってみました。

実は足立美術館に行く前に同じ日本庭園がすばらしい由志園にも行き、日本庭園を回遊してきましたので、比較コメントとなってしまっています。
庭園は米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」が選ぶランキングで、2003年以来連続で日本一に選ばれているとのことで期待したのですが、庭園は回遊式ではなくガラス越しなどで景色を眺めるだけとなっていたのが残念でした。






確かに庭園には落ち葉などもありませんでしたのでかなり開園前後に掃除など徹底しているのだろうということはよくわかります。
庭も生きた絵画のように美しさを眺めるといったものという思想で作られた庭だということがよくわかりました。

白砂青松庭という場所は横山大観の白沙青松をイメージした庭とのことですし、庭の奥にある人工的な滝は横山大観の那智乃瀧の水墨画をモチーフとしているとのことです。
庭園もまた一幅の絵画であるという足立全康の考えから窓枠から見た庭は確かに絵画的でしたし、床の間の掛け軸を飾る場所に窓枠を造った生の掛け軸はユニークだと思いました。



足立美術館はあくまでも眺めるだけの庭ですから歩くことができる回遊型の庭が好きな方には物足りないかもしれません。
また、あまりにも完璧な庭となっているので人工的で無機質だと感じてしまうことは否めませんでした。
こちらの庭が横山大観の白抄青松をモチーフとしているそうですが、山の中に海岸の景色の一部を無理やり造園した様に見えるのは私だけでしょうか。



ここの部分を解説もなく見て白抄青松の庭とわかる方は少ないのではないでしょうか。
ただし、庭園を「一幅の絵画」として構想し、自分の理想の庭作りを突き進めた情熱はすごいものだというのは感じることができます。
ガラス越しに見える庭園をスマホで撮りますと残念ながら色彩がブルーとなってしまいますので、もっとビューポイントは屋外で見ることができればと思いました。
庭園の規模もとても大きいので、アメリカの雑誌で日本一となっている庭園を見たいという方にはおすすめだと思います。
私には、庭を館内からガラス越しに眺める場所が多く、庭を直接歩くことはできない事から、個人的にはこの庭を見るための他の季節であってもリピは無いと思います。





私はなんでも鑑定団のファンであることから有名な日本画家の横山大観の紅葉や竹内栖鳳の雨霽、上村松園の美人画の深雪をしっかり見てこようと思いました。
絵画コレクションの中核は横山大観の作品群となっていました。
紅葉は大観の円熟期を代表する風景作品の一つで、赤、橙、黄の色調が柔らかく溶け合うように配置され色の重なりが美しく、装飾的でリズム感のある色面構成となっています。
紅葉以外にも無我、曳船、乾坤輝く、神州第一峰、不二を見ることができます。
竹内栖鳳の雨霽は雨が上がった後の澄んだ空気感と湿った地面や樹木の質感が繊細に表現されていました。
上村松園の深雪は代表的な美人画のひとつで、雪の情景を背景にした上品な女性が描かれていて松園らしい清楚さ、静謐さ、品格が際立つ美人画となっています。
残念ながら絵画は撮影禁止となっていましたので画像はありません。
展示作品がそれほど多くない事から物足りなさを感じてしまうかもしれません。
絵画の解説をしてくれる音声ガイドがスマホで聞くことができれば理解が深まり楽しめるのではないかと思いました。
足立美術館に行く時間が丁度ランチ時間となったことから、館内にてランチができるかどうかを調べますと喫茶室大観ではランチメニューがあることがわかりました。
ランチ時間は午前11時から午後3時でメニューは次となっていました。
特製ビーフシチュー(パンまたはライス付き)2,000円
ビーフカレー 1,300円
ベジタブルカレー 1,300円
ハヤシライス 1,300円
笹巻きおこわ3種 1,500円
庭園を見ることができる部屋での食事ですからランチ時間は混み、また滞在時間が長い方が多いことからなかなか入れ替わりが少なく待たされるとの口コミでした。
どれもライスにかけるだけといった簡単なメニューに安価ではない時間とお金をかけるのはもったいないと思いました。
美術館の周りに2軒ほど食事処がありますが、こちらの口コミの評価もおもわしくありませんでした。
足立美術館に行く9号線から入った45号線には食事ができるところがありませんので、私たちは東出雲町の9号線沿いの「うまえもん」という格安でランチを食べることができるお店で食べました。
からあげ定食800円、アジフライ定食650円、手作りトンカツ定食800円など激安です。
無料サービスで生卵、薬味ネギ、とろろこんぶ、福神漬け、紅生姜、天かす、きゅうりのキューちゃん、コーヒーが用意されています。
さぬきうどんは本場香川から直送されていて、大盛り、特盛も無料となっていましたのでエビ天物ぶっかけうどんの特盛750円を頂きました。
なんとかけうどん、ぶっかけうどんは500円となっていました。
エビ天物ぶっかけうどんの特盛に追い天かす、薬味ネギ、安来市井上養鶏場の生卵を入れて美味しく頂きました。
東出雲インターチェンジ近くの9号線沿いには飲食店が他にもありますので、こちらで食べてから足立美術館に行くのが正解だと思います。
松江の地元メニューのカツライスを提供している店もあります。
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